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口腔機能向上加算について

口腔機能とは、捕食(食べ物を口に取り込むこと)行為である、咀嚼・食塊の形成と移送・嚥下・構音・味覚・触覚・唾液の分泌など食事をすることや、社会とかかわる為のコミュニケーションである会話をすること、表情や容姿のような非言語的コミュニケーションを形成する、生きていくには欠かすことができない重要な機能です。 重要な役割のある口腔機能が低下すると食べられる物の形状・形態・種類や量が制限されるので、栄養のバランスがとりにくくなり、食事の質が悪くなりがちです。食事が適正に行えない場合、免疫や代謝といった体の基礎機能の低下が進むため、病気にもかかりやすく、治癒もしにくくなります。 口腔機能が低下すると、炭水化物や穀物・菓子・調味料などの食べやすいものに食事が偏る傾向があり、健康を保つために必要な栄養であるビタミンやミネラル、たんぱく質を含む肉・魚・野菜・果物などの食品の摂取は減少する傾向があります。食事のバランスが悪くなるため、運動機能や生理機能を正常に保つことが難しくなり、糖尿病や高血圧といった生活習慣病の発症および重症化のリスクが高くなる危険性が増します。食事の量が減ることで体重や筋量を維持することも困難になり、寝たきり・認知機能の低下の関係は無関係ではありません。 [...]

2023-04-27T16:50:14+09:002023年 1月 27日|介護保険制度|

ターミナルケア加算とは

ターミナルケア加算とは、利用者様の終末期において、医療的な体制を整えて「医療的ケア」を実施したことで算定できる加算です。介護保険の算定要件を満たす必要があります。 尚、医療保険では「訪問看護ターミナルケア療養費」にあたります。 ※看取り加算とは別の加算です。 [...]

2023-04-27T16:50:24+09:002023年 1月 26日|介護保険制度|

看取り介護加算とは

看取り介護加算とは、利用者様の終末期において、医師の一般的に認められている医学的知見によって回復の見込みがないと診断された後に、ご本人及びご家族のご意向として看取り介護をご希望された際に、医師・看護職員・介護職員などが連携し、身体的・精神的な苦痛を緩和させながら生活支援を行い、看取りを行ったケアが対象となる加算です。 看取り介護加算(Ⅰ)と看取り介護加算(Ⅱ)があります。 【ターミナルケア加算との違い】 [...]

2023-04-27T16:50:32+09:002023年 1月 23日|介護保険制度|

【2021年度改定版】サービス提供体制強化加算とは

サービス提供体制強化加算とは、「質の高いサービスの提供」と「職員のキャリアアップの促進」を図るため、事業所内の介護福祉士の資格を保有している方の割合や勤続年数(各月の前月の末日時点)から、サービスの質が一定以上に保たれた事業所を評価する加算です。 令和3年度の介護報酬改定で、本加算の取得状況やサービスの質の向上や職員のキャリアアップを一層推進する観点から、区分、算定要件、単位数に変更がありました。 サービス提供体制強化加算の該当する介護サービス種別について [...]

2023-04-27T16:51:58+09:002022年 12月 5日|介護保険制度|

介護職員処遇改善加算について

【介護職員処遇改善加算とは】 介護職員の安定的な処遇改善を図るための環境整備とともに、介護職員の賃金改善に充てることを目的に創設された加算です。加算を請求するには、キャリアパス要件、職場環境等要件をクリアする必要があります。また、全5区分あるうち、4と5については令和4年3月31日で廃止となっており、現行加算の算定は1~3までの上位区分です。 ※関連の加算の種類として、介護職員等特定処遇改善加算、介護職員等ベースアップ等支援加算がありますが、別の記事でご紹介します。 [...]

2023-04-27T16:52:28+09:002022年 12月 1日|介護保険制度|

認知症専門ケア加算について

【認知症専門ケア加算とは】 認知症介護について、国や自治体が実施又は指定する認知症ケアに関する専門研修を修了した者が介護サービスを提供することについて評価する加算です。 2021年度の介護報酬改定で、介護サービス全般の認知症への対応力を向上させるため、10の介護サービス(地域密着型を含む介護老人福祉施設、介護予防を含む認知症対応型共生活介護、地域密着型を含む特定施設入居者生活介護、介護老人保健施設、介護予防を含む短期入所生活介護、介護予防を含む短期入所療養介護、介護医療院)に加え、訪問系の4つのサービス(訪問介護、訪問入浴介護、夜間対応型訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護)でも算定できるようになりました。 [...]

2023-04-27T16:57:35+09:002022年 11月 30日|介護保険制度|

サービス提供責任者とは?

適切な訪問介護サービスを提供するために「ケアマネ・ヘルパーとの連絡・調整」を行う役割の方です。介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修のように、資格や研修の名前ではありませんが、通称の「サ責」という名称も広く浸透し、訪問介護のサービス提供においては無くてはならない存在です。 【サービス提供責任者の仕事内容】 具体的には、ケアマネージャーが立てたケアプランを基に、訪問介護サービスの計画立案やヘルパーへの指示・指導が主な仕事となります。また、利用者様のご家族とコミュニケーションをとりつつ、介護サービスの説明や同意を得る業務も請け負います。 [...]

2023-04-27T16:55:33+09:002022年 10月 31日|介護保険制度|

介護職員等ベースアップ等支援加算について

令和4年10月の介護報酬改定(臨時改定)を経て創設される新たな加算ですが、事前申請が必要であることなどの算定要件があります。 この介護職員等ベースアップ等支援加算についての主な算定要件は以下になります。 ・従来の介護職員処遇改善加算を算定している事 [...]

2023-04-27T16:55:55+09:002022年 10月 26日|介護保険制度|

地域密着型通所介護とは

「地域密着型」とは… 要介護者の住み慣れた地域での生活を支えるため、身近な市町村で提供されることが適当なサービス類型とされています。市町村単位で指定権限を持ち、地域単位で適正なサービス基盤を整備する事、地域に応じた指定基準と介護報酬の設定があり、公平・公正透明な仕組みを維持すべく、指定(拒否)・指定基準・報酬設定には地域住民、高齢者、経営者、保健・医療福祉関係者等が関与することになっています。 地域密着型通所介護と通所介護とは何が違うのか… [...]

2023-04-27T16:56:28+09:002022年 10月 16日|介護保険制度|

ケアマネージャー(介護支援専門員)とは?

ケアマネージャー(正式名称:介護支援専門員)は、2000年の介護保険制度の開始より介護保険法によって定められている専門職種です。 厚生労働省のサイトによると、「要介護者や要支援者の人の相談や心身の状況に応じるとともに、サービス(訪問介護、デイサービスなど)を受けられるようにケアプラン(介護サービス等の提供についての計画)の作成や市町村・サービス事業者・施設等との連絡調整を行う者」とされています。 ケアマネージャーを名乗るには、要介護者や要支援者の人が自立した日常生活を営むのに必要な援助に関する専門的知識・技術を有するものとして介護支援専門員証の交付を受ける必要があります。 [...]

2023-04-27T16:56:55+09:002022年 10月 15日|介護保険制度|