適切な訪問介護サービスを提供するために「ケアマネ・ヘルパーとの連絡・調整」を行う役割の方です。介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修のように、資格や研修の名前ではありませんが、通称の「サ責」という名称も広く浸透し、訪問介護のサービス提供においては無くてはならない存在です。
【サービス提供責任者の仕事内容】
具体的には、ケアマネージャーが立てたケアプランを基に、訪問介護サービスの計画立案やヘルパーへの指示・指導が主な仕事となります。また、利用者様のご家族とコミュニケーションをとりつつ、介護サービスの説明や同意を得る業務も請け負います。
サービス担当者会議に出席し、訪問介護計画書を作成し、利用者様やそのご家族と面談し相談しながら利用者様にあったサービスを的確に実行するために活動します。また、訪問介護事業所内でも、実際のホームヘルパー(訪問介護員)業務も兼任していたり、ホームヘルパーの方々の業務管理を行いつつ、指導や育成も行うという非常に高い現場でのマネジメントスキルが要求されます。
【サービス提供責任者になるためには】
下記3つのうち、どれかの要件を満たしている必要があります。
・実務者研修の修了
・初任者研修を修了し、実務経験が3年(540日)以上ある※旧資格であれば下記になります。
・ホームヘルパー1級
・ヘルパー2級を持っていて、実務経験3年(540日)以上ある方
・介護職員基礎研修
【サービス提供責任者の人員基準】
「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準」において、配置しなくてはいけない人数が定められています。
「利用者の数40人に対して1人以上」という配置基準が基本となっています。ただし、3つの要件を満たせばこの限りではなく、「利用者の数50人に対して1人以上」も可能となります。3つの要件とは、「常勤のサービス提供責任者を3人以上配置」「サービス提供責任者の業務に主として従事する者を1人以上配置」「サービス提供責任者が行う業務が効率的に行われている場合」となっており、ハードルは決して低くありません。それだけ訪問介護サービスを提供する上で、欠かすことができない重要な存在であるということになります。
※介護保険制度の詳細については各自治体の介護保険制度の担当窓口にお問合せください。