~クラウド型介護ソフト「ケア樹」という介護システムについて聞きました(社内アンケート編)~

「ケア樹の評判ってどんな感じなのか?」

自社製品の評判を確認する場合、実際にケア樹をご利用頂いた方のご意見や口コミ、外部の「介護ソフト比較サイト様」のご評価・口コミ、SNSでのご投稿などいろいろなところにヒントがございます。

こちらは外部の皆様によるご評価ですので、我々ではコントロールすることのできない第三者目線の情報として、介護ソフトを選定されておられる皆様の重要な参考情報になっているのではないかと考えております。

また、評判を確認する場合、現役の「ユーザー様の声」というのはもっとも重要な要素の一つです。

弊社でも「ケア樹」のユーザー様にインタビューさせていただいて、「お声」を頂戴し、ケア樹の製品ホームページに掲載しております。
「ケア樹」をご利用の介護事業所様の中で、インタビューを受けても良いとお答えいただいた善意の皆様に対して、システム導入の率直な感想・体験談・効果を実感した部分など、ユーザー様の感じた本当のところをお話いただいております。

※参照・・・ケア樹導入事例のご紹介

上記のケア樹導入事例インタビューに関しまして、実はインタビューを行う方も外部の方で、しかも現役で介護事業に携わっておられる方にお願いしております。

ITサービス事業者の視点ではなく、最前線の業界の方のお力をお借りして、より的確に「介護事業者にとって本当に聞きたい事って何だろう」をお聞きすることができています。また、お答えいただく事業所様の「介護や業界に対する思い」や「ケア樹導入に至った理由」なども実際の体験談から、同業の方の視点で掘り下げてご紹介することが出来ているのではないかと思っております。

さて、「ケア樹」はなるべく皆様に分かりやすい形での情報提供を行うことで、「ケア樹」の良い面も悪い面もご理解いただき、ご納得いただいた上でのご利用を推進しておりますが、本コラムの記者が気になっていたのは、

そういえば一緒に働いている自社の社員は、ぶっちゃけた話どう思っているんだろう…

ということでした。
お客様や外部にばかりお伺いしていて、社内では改めてきちんと聞いたことがありませんでした。

社員は製品に愛着を持っているのか、苦い思いを抱いているのか、希望に満ち溢れているのか…

筆者としては、ケア樹は業界のシステムの中では「後発」であると様々な場面で語っていますが、これは介護業務支援システムという枠の中の話で、介護ロボット分野などの厚生労働省のICT基準まで範囲を広げると決して「後発」ではなくなっており、むしろ「中堅」になってきているのではないかと考えております。
もちろん介護ソフトや介護業務支援システムという分野のくくりでは、まだまだ若輩の立ち位置かとは存じております。

サービス提供開始から10年を経過した折を、丁度良い時期と考えて社内での実態調査を行いました。これも皆様への情報提供の一部と致しまして正直に公開させていただきたいと思います。

【アンケート調査の概要】

全社に対し、匿名でアンケートを行いました。

アンケートの仕組みとしても、業務特性によって回答内容から個人が推定できる内容にならないように配慮も行い、完全に匿名制を確保できる仕組みで「上司に忖度しない、厳しい意見もあるアンケート結果」が完成しました。

このアンケートは、非常に忙しい時期に行ったものになり、多忙な中でなんとか時間を作ってという環境の回答となりました。しかし、回答率は驚異の91.3%となりました。

内容は匿名の効果か、各自の思いから厳しい意見も出されており、社員の熱意が数字になっていると感じました。

社内の熱量を回答率という数字で感じ取っていただいたところで、集計結果に進みたいと思います。

【回答者の属性】

アンケート回答率 91.3%

「部署の特性」
・バックオフィス33%
・フロントオフィス67%

意見の属性

全社における回答率が非常に高かったので、そもそも全社におけるフロントオフィスの社員が多いのがそのまま数値に出ました。
フロントオフィス業務の意見が強いことで、「社内業務で感じる事というより、よりお客様との接点から導き出されたであろう意見が多い」と思われます。

「世代構成比」
・X世代(1965年~1980年ころに生まれた世代)以上24%
・Y世代(1981年〜1995年ごろに生まれた世代)以下76%

世代構成比

総務省の少し前の数字から、令和6年時点で日本人全体の平均年齢が大体40代後半であると予想されるのですが、年代に関する丁度良い区切りとしてアメリカでいうところのX世代、Y世代の区切りがありました。X世代以上は日本人の平均年齢より大体上、Y世代以下は日本の平均年齢から大体下になります。
このXYという区切りですが、巷ではZ世代やα世代という表現が多く見受けられ、若い人ほど受け入れやすい区分だと考えられます(ここではZ世代はそのままだと社内で少数であるためY世代以下に含まれています)。要はX世代以上とは紙からのIT化を見守ってきた世代、Y世代以下とは生まれながらにしてコンピュータのある効率化の世界を生きている世代です。

【ケア樹の評判】

評判とは…Wikipediaによれば、意味が3つあり、1つ目には「(古)評して是非善悪を判断すること、評定」。2つ目には世人が批評して言いふらすこと。うわさ、とりざた。その内容のよしあし。3つ目には有名であること、噂の高いこと。という意味である。

さて、評判として何を語ったら良いのかという所だと、
意味からして以下の設問が該当しているのではないかと思われます。

「世人の批評」

Q. ケア樹について、今までお客様やパートナー企業など官公庁も含めたお取引先にお褒め頂いたことを教えてください。思いつかない場合は思いつかない理由をご記載ください。

以下、回答

第一位.【価格が安い】

「この機能だと安いですね」「低価格でこれは良い」「価格が安くて十分な機能がある」「低価格にしては機能は十分」「連携製品も同時に検討しやすい価格」「生産性という意味での価格だと本当に安い」など

つまり ・・・ コスパが良い

第二位.【サポート品質が良い】

「導入サポートが分かりやすかった」「システム利用方法への支援が的確」「親切」「優しい」「丁寧にありがとう」「サポートがちゃんとお話し聞いてくれる」「電話への応答性はもっと褒められるべき」「前のソフトでは繁忙時に無視もあったがケア樹はきちんと返事がくるので安心して使える」

つまり ・・・ サポートが良い

第三位.【アプリの画面が見やすい】

「操作が分かりやすい」「目が疲れにくい」「簡易的で良い」「分かりやすいのでデータ管理が楽」

つまり ・・・ iPadアプリが良い

一部はホームページに掲載している内容そのままではありますが、この点をお褒め頂いているということは、「書いてあることは本当」という事の証明になりえるかと思います。
ケア樹は東日本大震災からの復興支援をきっかけに生まれた製品でもあります。全てを失った中、資材不足・資金不足の中でいち早く立て直すことをお手伝いしたい、皆様に出来るだけ安く高機能なシステムを提供したいという社長の思いから作られた製品であるため。コスパが1位は製品の存在意義であり、それは達成できているのかもしれません。

集計して1~3位を発表しましたが、では4位以下は?
となりますと、全部1票の回答でした。
つまり1票しかない回答が大多数を占めておりました。
さっそくご紹介いたします。

こんな回答もありました。

「利用料金の明瞭会計」「一次受けが人なのが良い」「前のソフトより安いのに前より使いやすい」「社長の人柄がいいね」

弊社のお見積りはホームページそのままであり、ここから不可解な料金は上乗せされませんので、それが良かったようです。また、弊社の電話窓口は今はやりのAI応答ではなく、生身の人間が電話に出ておりますので、それが良いということだそうです。

製品比較のご意見に関しましては、是非どちらのソフトお使いだったんですか?とお聞きしたいくらいですが、この件では、どちらのソフトとご比較されていたのかの記載はありませんでした。

社長の人柄ですが、これは手前味噌になって恐縮ですが、正直社員からみてもいい人だと思います。アウトドア派でお友達にたくさん囲まれているSNS投稿を目にします。友人との付き合いやスポーツ、自然とのふれあいを純粋に愛しているというところが本社の所在地「仙台」という土地の素朴さとマッチしているのではないでしょうか。

1票で悪い意見をさがすとこんな回答がありました。
「システム連携頼みになってしまっている」

「ケア樹」は、日々、ご提供しているシステムについて、ユーザー様の「ご要望」の対応、「制度改定、介護報酬改定に準拠するシステム更新」などの操作性や必要性への対応を中心に開発を行っています。故に完成しておらず、これからも成長を続けるシステムですが、なかなか「ケア樹のシステム本体への大きな業務支援機能の追加」などは頻繁には行えません。無理な開発はコストに跳ね返り、ケア樹の良さであるコスパの良さが失われると元も子もないからです。

悩んだ結果、システム連携機能を強化することで、様々な介護業務に特化している優れた他社提供の「介護支援システム」とデータ連携が可能となりました。今では、多くの「介護業務支援システム」のデータを集約することができるプラットフォーム(基盤)としての「ケア樹」を確立しつつあります。

ただ、このアンケート結果からは、社員としてはもっと鮮明な自社製品の機能改善・提案を行うことで発展したいという思いが強くあることを感じます。地道にユーザー数を増やしていくことで、そういった研究開発にかけられる予算も増やしていけると思いますので、この先そういった前向きな思いをもっと活かしていけるようになれば良いと感じました。

「徐々に機能が増える事で覚えにくさを感じる」

先ほど成長を続けるということを記載しましたが、機能が増えれば皆様が一様に喜ばれるわけではなく、「これはいらなかったなー」と感じる方が一定数いらっしゃるのは事実です。

ケア樹はシンプルが売りでもある為、なかなか「凄い機能」をつけないのは事実ですが、お客様のご要望に対応し改善を繰り返し行っているために、当初に比べてどうしても徐々に「便利機能」が増えています。

便利な機能追加であっても、日々忙しく業務を行う環境においては、新しい機能の操作を覚えることが難しく感じることがあるのではないか、とこちらの回答を受けて感じました。

ありがたいことに、ケア樹は一旦ご契約いただいた事業所様の解約率がとても低い製品でもあります。もちろんシステムを提供開始時からご利用いただいている事業所様がたくさんいらっしゃっていて、「最初の頃より便利になって凄く使いやすくなったよね」というお声については筆者は直接何回かお伺いしたことはあったのですが、この、”機能が増える事”による弊害については直接お伺いしたことはありませんでした。

しかし、実体はどこかでこのようにお感じの事業所様があって、話しやすい社員に対して直接吐露されたのかなと思いました。

このような回答を受け、システム更新の際はよりユーザー様に負担の無く、より理解のしやすい機能の提供とアナウンスを心がけていきたいと思いました。

最後に、逃げ道として用意されていた「思いつかない」は誰も回答しておらず、どの業務の者であっても、レベルの大小有れど、外部意見には晒される機会が存在するという実態も判明しております。

「評定」

社員がケア樹を匿名状態で淡々と語った時どう判断しているのか。
これも該当しているのかと思います。

Q.あなたがケア樹Freeについて思っていることを正直に教えてください。

第一位.売価が安すぎる

全員理由は書いていませんでしたが、多くの票が入っていたのはこれでした。
半分以上の社員がそう思っているようです。

値上げラッシュのさなか、介護業界同様にケア樹も経費の増大の影響を大いに受けています。お値段据え置きでかなり頑張っており、いろいろ苦しい…そんな実態がうかがえます。

ただ、これはネガティブな意味だけではなくポジティブな意味もあるようです。
業界の味方としてこのまま頑張るべきというお話、この安さは企業努力を行っているという2系統が多く、しかしやはり将来を見越してクオリティーを担保するために値上げした方が良いという意見も散見されました。

第二位.「月額システム利用料0円」という表現、他でお金がかかっているのがお客様としてどうなのか気になる

現在は「クラウド型介護ソフト ケア樹Free」は在宅サービス、住宅系システムなどで「月額システム利用料0円」となっておりますが、初めてご覧になったお客様には少し分かりずらい部分もあるかもしれません。

ただ、実際に「ケア樹Free」をご利用いただく際には、しっかりとご説明した上で、「月額システム利用料0円のメリット」と「ケア樹Freeの製品目的」に共感いただくことが出来て、たくさんの方々にご利用いただくことができました。

しかし、社員の中で複数票で疑問に感じているのであれば、キャッチコピーは改める時期がきたのかもしれません。

三位以下

全て単独回答でした。
結果としては個人個人の思いは社員の数あるのかもしれません。
纏めようにも全て違うのでまとめられない内容をしており、掲載すれば莫大な数に…
結果としてこちらでは一部ピックアップすることにいたします。

「基本的にはいいですが、対応していない介護サービス(及び医療、障がい福祉)に課題」「知名度が低い」「介護報酬の用語の問題で仕方ないがメニューの表記名が複雑」

ケア樹は今現在確かに対応できていない介護サービス(及び医療、障がい福祉)があります。
障がい福祉、訪問看護、居宅療養管理指導、医療院、福祉用具貸与…などです。
実の所、既にご契約のお客様からも「待っているから早く作って欲しい」「全部ケア樹にしたい」というご要望をいただいております。また通所介護や訪問介護、またグループホームなど身近な場所で重度障がい者への支援なども一緒にやっておられるところもあります。

知名度についてはやはり大手様があまりに有名ですので、劣るのは仕方ない事です。低価格でのシステム販売のため、広告費もなるべく抑えております。その中で、大規模な展示会への出展や新聞・雑誌広告などの露出で少しずつ知名度をあげていければと考えております。

また、ケア樹はサービス提供開始時より、ご利用いただく事業所様のご紹介によって契約数を伸ばしてきたという経緯があります。実際にケア樹をご利用いただきご満足いただくという主要な活動を地道にこなすことで、業界に輪を広げていきたいと考えております。

メニューの表記名についてですが、介護保険の用語はそもそも漢字・熟語の世界です。ぱっと見で分かりにくい、これとあれの違いは?という疑問を社員がよく受けていると考えると、メニュー表記にももっと工夫が必要と感じます。

最後に、そんな社員たちからケア樹の良いところを聞いた結果がこちらです。

【それで結局、ケア樹の社内評価とは?】

外聞を直接見聞きしていることと、社員自身が思っている事について公表してきましたが、実は、希望回答数以上に回答が来てしまった設問があったためこちらも公表させていただきます。

Q.ケア樹の良いところを2つ教えてください。

この質問に対しては、社員数×回答率×2以上の回答が集まっていました。
2つだけで良かったのに、2つ以上良いところを語れるということはかなり凄い事ではないでしょうか?

まず、最多の回答は「安い」でした。
安さについては先ほど解説させていただいた為、他の点を記載いたします。

また、その他の全てを掲載するとかなりの量になるため、一部ご紹介いたします。

「回答」

  • 対応が早い
  • サポート担当の知識が凄い
  • データがクラウド保存になっていること
  • システムがシンプルで良い
  • 料金がはっきりしている
  • 1契約内でログイン可能なID数に制限がないこと
  • 各種介護系システムとデータ連携が可能である
  • 連携できるシステムの選択肢が多い
  • 最終的には絶対電話がつながる
  • ケアぽす(自社製ケアプランデータ連携システム)内蔵

回答では「ケア樹のデータ連携」も良いところと感じているようです。
介護事業所の業務改善に役に立つICTは「介護ソフト」以外にも、たくさんあります。バイタル測定、見守り機器(センサー)、請求関連DX、加算関連サポートシステム、介護記録システムなど、いろいろな課題解決に特化したシステムがあり、「ケア樹」はそういった他社システムとデータ連携をすることで、ケア情報をまとめ、複数のICTを組み合わせた効率の良い業務改善を支援します。
データ連携で複数システム運用の負担も軽減できるので、介護事業所様のICT化・DXの推進にも役立ちます。

無料のケアプランデータ連携システム「ケアぽす」はご存知でしょうか?
ASPIC IoT・AI・クラウドアワード2022【 社会業界特化系ASP・SaaS部門 サービス連携賞 】も受賞したお墨付きシステムです。
国保中央会の提供しているケアプランデータ連携システムと似通ったシステムですが、実は国保中央会よりも弊社が先にリリースし、しかもすべての機能を無料でご利用いただけます。いくつかの居宅介護支援事業所様など在宅系事業所様を中心にかなりオススメ頂いておりまして、ユーザー様も全国で徐々に増えてきております。もし、ケアプランデータ連携システムが有料で使用を諦めた事業所様や地域、法人様がおられるようでしたら、是非、一度、ケアぽすを試してみていただけるとありがたいです。最後にもう一度、「無料」で使えます。

ケアぽす ホームページ ▶ https://CarePost.JP

【まとめ】

いかがでしたでしょうか?
社内で、社員が感じている事を結果に沿ってそのままお出しし解説いたしました。
少数意見だらけで載せられないということもありましたが、アンケートで聞いた内容は【評判】以外にもたくさんありましたので、テーマごとでまたお出しできたらいいなと考えております。

では、この記事が「ケア樹ってどんな感じ?」という情報をより求めている方々の情報補填の一助になることを願います。