介護請求はとても難しい事務内容です。
計画書の通りにサービス提供を行い、行った事実を元に単位を計算し、国保連に請求…
そして利用者様への請求書・領収書発行など

介護事業所の皆さまが毎月苦労している介護請求業務は断じて簡単な仕事ではありません。

ですが、方法を変えることで、「より簡単」に効率良く行うことは出来ます。

近年は効率化を行う介護請求ソフトの導入が一般的にはなっておりますが、まだ紙やエクセル、簡易ソフトで請求を行っている事業所様のお話を聞く機会があります。

今回の記事では改めて、まだ効率化が進んでいない事業所様に向けて
「介護請求業務をより簡単に行う方法」をご紹介します。

【介護請求をもっと簡単に行うために】

介護IT市場では、様々な介護請求ソフトウェアが生まれ、高機能化が進んでおり、現時点では介護請求業務を簡単にする為の絶対条件となっております。

一般的な介護請求機能のあるソフトウェアには、下記のような機能があります。
・利用者様の基本情報を管理
・計画書の情報を管理
・単位数の自動計算
・請求管理
・請求関連帳票の発行
・提出用介護保険請求データの作成
・請求書・領収書の作成、出力機能
・セキュリティー対策
※ソフトによっては、利用者請求のFB(ファームバンキング)データ出力や、未収金管理、インターネット伝送機能まで出来るものもあります。

これらの膨大なデータを一元管理することで「より簡単な介護請求」を実現します。

【簡単な請求書作成】

国保連請求の他、全銀協の銀行登録ができたり、消費税の設定や保険外の料金計算機能があれば請求書作成や請求はより楽になります。もちろん、サービス提供と紐づくように情報登録できればより簡単です。
介護の報酬改定は基本的には春と秋に少しずつ、大きなものは3年に一度行われているため、最新の報酬改定に沿ったものとしてソフトウェアが対応していることは特に重要です。サービス内容と請求内容が変更になったり、算定項目の新設があった場合などは、通常の請求業務と並行して対応できるような難易度ではないからです。算定要件などをいち早く反映するアップデートは簡単な請求には何よりも大事です。

また、請求データを出力する場合は印刷や送信に便利なPDFだけではなく、CSVデータ出力が必要になります。介護保険請求用の提出データや、LIFEなども提出形式にCSVが必要だからです。
簡単に請求する場合は両方が出力メニューとしてあるのが良いですね。

【やっぱり介護請求ソフトウェアがおすすめ】

請求業務をエクセルで行うことは業務効率の悪さはもちろん、セキュリティー面でも決してお勧めできません。
よくあるケースとしてはOSがWindowsのパソコンをご利用の場合、サポート終了の期限を確認しなければならないということです。
2023年1月現在、国内で普及の大きかったWindows7とWindows Vistaはサポートを終了しており、Windows10は2025年でサポートを終了すると告知されています。サポートが終了すると、脆弱性を改善できなくなるためウィルスの侵入が簡単になるほか、バグの改善ができなくなり、最新の画面に対応できないためネットにつなぐとトラブルが多発します。
エクセルで管理する場合は、介護の報酬改定だけでなく、つい忘れがちなシステム更新の流れを忘れない必要があります。

介護請求ソフトウェアを使用している場合は報酬改定の対応は知識と加算に必要な申請や体制づくりなどに集中できます。また、何かがあるとOSの対応についてもアナウンスされますので、システムの入替の必然性があった際にも必要な対応に気づく事ができます。
セキュリティーに関しても、1法人で対応するよりももっと技術的に進んだものを取り入れているため(暗号化など)、遥かに安全性が高いと言えます。

【クラウド型のメリット】

クラウド型のソフトウェアであれば、インターネットさえあればどこからでもログインして使用することができ、簡単に請求管理ができます。あっちこっちに書類を確保しなくても良く、IDとパスワードだけで情報にアクセスできるのはとても便利です。
ソフトウェアによっては、複数事業所を運営する法人本部などで、各地にある事業所の請求をまとめて、管理することなども出来ます。

【最後に】

エクセルで請求を管理している…
今では随分少なくなりましたが、様々な事情でICT化が進んでいない事業所様はまだまだいらっしゃいます。
業務方法を変えることは、一時的な現場の負担の増加にもつながることがあります。
ですが、毎月行う業務をより簡単にできれば、今後の大きな業務負担削減につながります。

是非、報酬改定のご苦労や出力形式のお悩み、データ保管などの問題解決面でも請求ソフトの導入を強くお勧めいたします。

ソフトによっては、オンラインデモでの紹介を受けたり、無料体験でお試しも出来ます。
是非、より「かんたん♪」に請求ができるようにご検討ください。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

※介護保険制度の詳細については各自治体の介護保険制度の担当窓口にお問合せください。