昨今において、介護記録ソフトはかなりの種類が存在しています。
それぞれの介護記録ソフトは、それぞれにコンセプトがあり、法人単位、事業所単位、施設単位でどのようなことを大切にしているかによって選択する必要があるでしょう。
クラウド型、オンプレミス型に分かれますが、ここではその記載は省かせていただきます。

①オールインワンタイプの介護記録

ケア樹もこれに当てはまります。計画書作成から介護請求機能まで有しており、必要な情報は全て一括管理が可能なシステムです。1システムあれば、介護事業所・施設の介護業務に関する運営は問題なく行えます。近年では、タブレットでの介護記録、バイタル機器との連携なども行えるシステムが増えてきました。
しかし、どれだけの細かい業務までフォローされているかはシステムにより差があり、各事業所・施設に合わせた要望をどれだけカスタマイズできるかはシステムによるところがあります。一般的に老舗の大企業が提供するものは多機能で高額、新興の中小規模の企業が提供するシステムは機能の数は老舗システムにはかないませんが、使い勝手に優れたシンプルな設計と低価格で提供されています。

②特定の業務に特化した介護記録

特定の介護サービス種別の現場の使いやすさに特化し、入力方法・データ整理・データ管理に重点を置くソフト・システムです。業務の流れ自体を変え、ペーパーレス化の実現で、ケア時間を多くとれるようになることから手書きにはもう戻れないという感想も見受けられます。特化して提供されることが多い介護サービスは訪問介護などの訪問系サービス、老人福祉施設などの大きい施設向けなどがあります。
利用すれば大きな業務改善が可能なシステムです。自らのサービス提供上のゆずれないもの、問題点や改善したい部分をきちんと確認した上で、選択すればベストなものが選べるでしょう。

③スタッフ間・ご家族とのコミュニケーションを重視する介護記録

ケア記録の現場の使いやすさは担保した上で、利用者様やそのご家族とのコミュニケーションを重視した介護記録です。日常のケア記録をシステム内で、スタッフ、ご利用者家族に共有することで、「ご利用者家族の安心」と「介護スタッフのチームケア」などに役立ちます。この種の介護記録はスマホに対応していることが多く、些細な事でも記録・共有を手軽にしていくことができます。記録の日々の活用を重要視する事業所や施設様には特におすすめしたい種類です。SNSが全盛の時代にあって、もっともイマドキなシステムです。

④メモ的に使う介護記録

これは福祉関係に特化せずとも、一般のソフトウェアを複数組み合わせることである程度電子化できてしまう部分を指します。例えば、ペーパーレスにするための転記メモ。例えば①のオールインワンタイプをご利用の場合、直接システムに書き込みたくないという時にはまずは音声入力に対応した機能を利用し、それをコピーペーストで貼り付けることで、キーボードでの入力を短縮します。

⑤無料ソフトを組み合わせてその一部を介護記録として使用

ITリテラシーが高ければ、複数のソフトやシステムをうまく組み合わせることで業務上、①~③と同等で使えるようになる可能性はあります。しかし、各ソフト・システムへ基本情報を連携して一括管理となれば、それは正直どんなに頑張っても難しいと言わざるを得ません。また、要件定義を上手くやったとしても、それぞれ別のシステムに同じ項目を何度も打ち込む必要が出る可能性が高いです。出力・入力・転記、デジタル化してもそのまま多く残る作業になります。それぞれのシステムがバージョンアップした場合、使える機能、使えなくなる機能などの確認も大変です。
また、無料で公開しているソフト・システムを組み合わせるだけで膨大な時間がかかってしまいケアがおろそかになれば本末転倒です。

まとめ

介護記録は、様々な種類がありますがコンセプトは様々で、運営する事業所・施設様の方針や意向、予算も大いに関係します。現場を楽にしてあげるのは大前提として、そこから日々の業務において何を得られるのかは、各システムの導入事例などを参考に特に念入りに確認する必要があるでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。