【株式会社琉新の風(沖縄県)様】の事例インタビューです。
●本コーナーでは「無料もしくは低コストのITを使って、お金をかけずに介護をより良くする活動」を行っている「NPO法人タダカヨ」さんにご協力頂き、「介護ICTに関する理解」と「介護職の知見」を活かした、ケア樹ユーザーインタビューを実施して頂きました。
沖縄県にある株式会社琉新の風様は住宅型有料老人ホーム、デイサービス、訪問介護を展開しております。現在、4つの関連会社も合わせるとケア樹を10事業所で使用されています。
今回は「住宅型有料老人ホーム、デイサービス、訪問介護」の活用事例を中心に、
ケア樹を導入することで情報の管理・共有が一元化でき、結果的に60分の業務改善を実現したお話や、「(データの)クラウド化」「(ケア樹)サポート」を使い倒すことで、業務がダイレクトに改善できているご様子を施設長の吉川様にインタビューさせて頂きました。
介護記録を新規で活用したい、クラウド上での介護記録をご検討中の事業所様の方に
オススメの記事となっております。

(タダカヨ)
吉川様、本日はよろしくお願いします。
住宅型有料老人ホーム、デイサービス、訪問介護を展開されているとこのことでしたが、
ズバリ、ケア樹を活用しての具体的な成果を教えてください!
ケア樹とバイタルデータを連携するシステム「ケアデータコネクト」の話なのですが、バイタル測定後の介護記録への記入(入力作業)を自動化して、日々の業務を60分削減することができました!
ケアデータコネクトとケア樹を連携することでバイタルデータをiPadより経由、ケア樹に転送されます。自動で転送が行われることで 記入漏れ、記入ミスを軽減することができます。
当施設では看護師が住宅型有料老人ホーム、デイサービスのご利用者、総勢60人のバイタル測定、記録する業務の流れで、測定した数値を紙に記録、その後にケア樹に入力をしていましたが、紙からケア樹への入力作業がなくなり、60分の業務時間削減を実現することができました!

(タダカヨ)
60分の業務時間の削減っ!!すごいですね〜!
バイタル測定は人数がいると時間がかかってしまうところ、自動転送されるとスタッフの負担もだいぶ減りますね。

減ったと思います。60人分のバイタル情報を紙で管理すると、管理場所の問題が出てきます。
また、紙ですとその場所でしか情報が見れない、離れた場所での確認がむずかしい点があります。
その点、ケア樹はクラウド上にデータがあるので「どこからでも情報が確認できます」
例えば、病院受診の際にファイルや資料ではなくiPadで情報を伝えることができます。
加えて「1週間分のバイタルを教えてほしい」「特変があった日のバイタルを教えてほしい」と医療機関の要望に紙だと膨大な紙を持って受診しないといけません。
ケア樹はクラウド上に情報がありますので過去の記録、膨大な情報の管理・共有が容易にできる点は非常に使い勝手がいいなと感じています。
(タダカヨ)
たしかに。病院で分厚いファイルを持って受診されている介護スタッフを見たことがあります。
あのファイルから適切な情報を抜き出し共有するのは大変ですよね。
その点、ケア樹はクラウド上に情報があるので管理・共有はカンタン!!
持ち歩くモノを軽くすることも受診や外出では大切なポイントだと思います。
私も週に2回ほど本社へ行くことがあります。
その際に、iPadとネット環境があれば、施設や利用者の情報が確認できるので助かっています。
また情報を見つけるという点でも、紙よりクラウドの方が断然早いですね。
ここ2・3日ぐらいなら探せる場合もありますが、それが1ヶ月前となると紙で探すのは大変です。
情報をクラウド上に保管することでダイレクトに日々の業務効率を上げることができています。
(タダカヨ)
持ち歩く、探す手間をクラウドにすることで改善していく
クラウドでの管理・共有に長けているケア樹にピッタリの使い方ですね!
では次の質問ですが、導入にあたっての課題はありますか?
モバイル系に関して、不慣れなスタッフも一定数はいました。
覚えるのが早い・遅い、記録の打ち込みが早い・遅い部分がありました。
解決策としては「理解してもらった」という言葉に尽きます。
ケア樹を導入することによって最初に感じる煩わしさ、それを解決すると働くスタッフの仕事が総合的に楽になることを話し続けました。
覚えるのが遅いスタッフに対しては覚えるのが早いスタッフやモバイルに慣れているスタッフから教えてもらう形をとるなどをして、操作を学んでいきました。

ケア樹をスタッフが使えるようになった最大の要因として「(ケア樹)サポートの活用」が大きいですかね。
ケア樹には「電話やメール」で使い方をサポートしてくれる体制があり、弊社もたくさん使用しています。分からないことを聞くというのは当たり前だと思うのですが、うちの施設ならこういうところが課題になっていて、もっとここを効率化したい!という部分の相談に親身になってくれるのはとてもありがたいです。
日々の介護記録についての文章作成はもちろん、どこにどの機能があり、その機能はどのような場面で使うことができるのか、ケア樹を活用する上での課題が解決できると、一気にケア樹への導入・定着につながると考えておりサポートの活用はオススメしたいです!!
「こんなことで困っている」「こんなこと解決できないですか」とサポートに連絡すると「それならこんな機能を使ってみたらどうですか?」「こういう風にやれば時間短縮できますよ」とサポートを通じて教えてもらいました。
「困ったらケア樹さんに連絡して」と管理者に言っております。心強い存在です。
【実際にサポートへ問い合わせした内容】
質問1:月遅れ、過誤、返戻等の操作方法
成果:複雑なケースであっても、円滑な作業が可能になりました
質問2:利用者管理をする上で集計や情報管理をケア樹の中で効率的に行いたい
成果:ケア樹サポートさんに対して、具体的に質問ができない時もこちらの意図を理解してくださり、実践的な操作方法や対応を教えてもらいました。結果、作業効率が良くなりました。
スタッフには「何がしたいのか」「どうしたいのか」などの疑問も含めて伝えてみてくださいと話しています。
ケア樹のサポートを使い倒すことで結果、業務効率は上がっていると感じます。

(タダカヨ)
ケア樹を理解するにはサポートを使い倒す!
自身のモノにしている琉新の風様、それに親身になって応えるケア樹のサポート体制もすばらしい!!
では次に吉川さんのお立場でケア樹を活用して良かった点を教えてください。
施設運営という点では2つあります。
1つ目は、自分のデスク以外でも仕事ができる部分ですかね。
ネット環境とパソコン・iPadがあれば施設で見ている同じ情報を見ることができる。
またそこから追加・編集をすることもできる。
例えば、外出時に緊急対応が必要になった場合でも施設に戻ることなく確認ができ、必要な情報が取り出せることは仕事の効率を上げてくれています。
2つ目は、必要情報の管理がしやすいという点でケア樹にして良かったと感じています。
うちのようにグループ会社がそれぞれ介護サービスを提供する中で、ご利用者が複数箇所のサービスを利用している状況も多くあります。
誰が、いつ、どのサービスを、どのぐらい、利用しているのか?という情報が必要になってきます。
ケア樹ではその情報が一括管理でき、見たい情報に対してアカウントを切り替えることで情報を見ることができるので「移動や連絡の時間」を省けます。

例えば、Aさんのサービス状況を確認したい場合
紙で確認する場合:
施設ごとの管理になるので情報を取り寄せる(電話、ファックスなど)必要あります。
クラウドで繋がっていない介護記録の場合も同じで、施設内だけの情報共有になってしまう。
ケア樹はアカウントを切り替えること(事業所毎のアカウント切り替え)で見たい情報を見ることができます。
ご利用者によっては複数のサービスを利用しており、サービス状況を確認する上でケア樹は紙より見やすく、時間もかかりません。
利用者管理情報の項目では、基本情報を初めとし情報を入力することができます。
また「その他」という項目に色々な情報を追加で入れられ、情報を区分けできることで、事業所ごとに色を出しながらの入力が可能です。
たくさんの情報を管理するとなると「見づらそう」なイメージがあるかと思いますが、全般的に操作画面もわかりやすく、シンプルなので「入力、確認、編集、管理」がしやすいのもケア樹の特徴かと思います。

(タダカヨ)
場所、情報、紙と施設運営とは切っても切れなかった課題をケア樹を活用することで改善があるのはうれしいですねー!
では最後に記録の電子化を検討している事業所に吉川様から一言お願いします。
私たちのように複数事業(通所介護2事業所、訪問介護3事業所、居宅、施設、サ高住)を展開していると情報管理・共有は必須となります。
ケア樹を導入することで、情報管理・共有が一元化でき、事業間での業務がスムーズになりました。
ウェブ版、アプリ版ともにシンプルな操作でPC等を使い慣れていない職員も安易に入力作業ができます。
いつでも、どこからでもPC、ネット環境があれば、入力や確認作業ができ、ケア樹を使い始めると効率的に作業がはかどります。
介護記録を新規で活用したい!クラウド上での介護記録の運用をご検討中の事業所の方にケア樹をオススメしたいです!!

役職 施設長(介護福祉士)
仕事内容 施設運営業務全般
趣味 ゴルフ

佐藤 弦(所属:NPO法人タダカヨ)
2013年から10年介護業界(通所介護、訪問入浴、ショートステイ)で働き
ショートステイでは介護記録、SNS、ICT、ビジネスチャットの導入・運用を担当
現在は、タダカヨのライターとして活動中。
好きなものはネコとカレーライス。
NPO法人タダカヨ
「ITを上手に使って、お金をかけずにより良い介護へ」のビジョンの元、介護業界のIT活用を支援するNPO法人です。
https://mmky310.info/