【株式会社ブレイン(富山県)様】の事例インタビューです。
●本コーナーでは「無料もしくは低コストのITを使って、お金をかけずに介護をより良くする活動」を行っている「NPO法人タダカヨ」さんにご協力頂き、「介護ICTに関する理解」と「介護職の知見」を活かした、ケア樹ユーザーインタビューを実施して頂きました。
株式会社ブレイン様は、富山県にて介護施設を10事業所(通所介護、グループホーム、小規模多機能型居宅介護、認知症対応型通所介護、居宅介護支援事業所、看護小規模多機能型居宅介護、有料老人ホーム)を運営しています。
従業員数110人の中には外国人人材も在籍されており、ケア樹を活用。
今回は、経営の視点から酒井様、現場視点から板東様にお越し頂き、ケア期活用についてお話し伺いました。
本日は株式会社ブレインから代表取締役 酒井様、現場より施設長 板東様よりお話し頂きます。
酒井様、板東様、よろしくお願いします!
ケア樹を導入される際に経営、現場の介護記録の電子化に取り組んだ背景を教えていただけますか。
紙のコスト、入力時間の短縮が電子化で見込めると思い、取り組んだ背景があります。
経営の立場から紙と時間のコストは大きな課題ですよね。
数ある介護記録の中からケア樹に決めた理由はなんだったのでしょうか。
決め手は2つあります。
1つはコストパフォーマンスです。他の大手介護ソフトとは違い、低価格なのに機能が豊富な点が決め手となりました。
2つ目は導入フォローです。ケア樹は、フットワークが軽く迅速、私たちの要望に対応してくれると思いケア樹を選びました。
コストパフォーマンス、フットワークの軽さ、とても大事な要素だと思います。
「これ、教えてほしい」という時に気軽に連絡できるのはうれしいですね。
では次にケア樹、導入しての課題・工夫したところを教えてください
簡単なところから決め、使いながら少しずつ増やしていく、という形をとりました。
いいですね。
最初から全部の機能を使ってみてだと、導入のハードルが上がってしまいますが「ここから使っていこう」と操作を絞ることで導入のハードルが下がりますよね。
ちなみにどの項目から、ケア樹を使い始めたのですか?
「ケア状況表(一覧表)」からです。
食事、水分、排泄といった各記録項目の中には、細かい入力項目もあるのですが、それらは一旦後に回し、「ケア状況表」で最低限必要な項目をタップして入れるところから始めました。入力項目を絞り込んだことで、スタッフには「心配ないよ」と話しながら、段階的に慣れてもらえました。
ケア状況表からですか。いいですね〜!
ケア樹の使い方マニュアル1ページに載せても良いぐらいの内容です!
スタッフの中には、使っていくうちに「こういう風に使いたい」と言ってくれる人も出てきました。
すばらしいです!できることから使っていくことが介護記録を長く使うコツ!!
ちなみに、外国人スタッフもケア樹を活用されているのと思うですが、使用は問題なく、できていますか?
若い子たちが多いので、私なんかより使っています。
たしかに!スマホ・タブレットに触りながら生きてきた世代ですもんね!
最初の説明で、記録の入力は問題なくできていますか?
日本人より積極的かな〜と思います!笑
どこの国でもスマホは普及していますし、パソコン入力できなくても、スマホ入力に近いタブレットであれば入力できるんだろうなと感じています。
時代ですね〜!!
これが紙だと外国人スタッフにまた違った負担を強いることになりますよね。
外国人スタッフへの業務負担の軽減でも電子化が役に立っているのはすばらしいです。
ケア樹の導入で新しい風が入ってきたかと思いますが導入の成果はありますか?
外国人スタッフの観点から行くと「字で書くよりラクだ」という声が多いですね。
やはり外国人が増えるこの現状、デジタルの方が手書きより効率的だと思ってます。
その通りですよね!
ここから外国人の雇用が進むにつれて日本語を書く・聞くということも大事ですが、業務という観点からスマホやタブレットを活用できることで、外国人スタッフが円滑に仕事ができる環境を整えるのも大事なことですよね。
ケア樹はその点使いやすい操作方法・シンプルな画面、テンプレートやレ点入力がありスマホ・タブレットに慣れている外国人スタッフへの活用がしやすい。
外国人スタッフにも日本語の覚えは波があり、紙での記録の際は
・やってもらったことを言葉にまとめてそれを日本人スタッフ(管理者)が紙に書き起こす
・間違いがあれば直す、なんてこともしていました。
管理者が対応が難しい場合は日本人スタッフがやってました。
このひと手間が減りましたね。
なるほど〜
ケア樹導入の成果ですね!!
「直す」作業についても多いと1日10回はあったかと
1回2分ぐらいで直していたので1日20分「日本語を直す」作業がありましたね。
それがケア樹を導入してなくなりました!
1日20分。少ない時間に見られますが塵も積もれば山となる!
外国人スタッフを雇用している事業所のみなさまに是非、ケア樹を導入してもらい電子化、業務効率の向上に繋げてもらいたいです!
ケア樹を導入する以前は、スタッフから提案されたものを私がエクセルで色々と作成していたのですが、今はケア樹のテンプレートを活用することで、エクセル作成が9割なくなりました。
1時間で作っていたエクセルがテンプレートを使って5分で済むなんてこともあります。
それはすごい!時間短縮!
エクセルを頑張っている管理者、施設長のみなさんに教えてあげたい内容です!!
ケア樹のテンプレート機能、オススメ!!
あとはケア樹を導入したことで、若い子たちでケア樹でフォローしきれないところのデジタル化を進めてくれている光景も見られるようになりました。
とても良いお話し!!ありがとうございます。
デジタル化を導入した良い副産物ですね。
最後にICTや介護ロボット活用で、挑戦したいことがあれば教えてください
これからのロボット活用に関するアイデアは僕ら世代よりも若い20代、30代の世代の方がイメージしやすいんだろうなって感じてます。若い世代のそのイメージ力をぜひ、会社に取り入れて活用してほしいなぁと感じてます。
ICT化は業界問わず進んで行くと思いますし進まなきゃいけないと思っています。
日本の人口減少の中でロボットを活用していく。
その時に私たちがある程度のICT知識を持ち活用することが大切だと考えます。
小さいことなんですが、自分たちの会社からICTリテラシーを上げていきたい。
それをすることによって10年後、20年後に介護ロボットの時代がきた時に使いたくないな〜から「やっときたか!」と会社として言えるようにしていきたいです。
ありがとうございました!最後にとても熱いお話しが聞けました。
経営者、現場が一体となり電子化に挑戦しケア樹を導入することで紙のコスト削減、時間短縮。外国人スタッフや若手スタッフからデジタル化を推し進めていらっしゃる株式会社ブレインさまの導入事例でした。
酒井重数
代表取締役
趣味/タイヤ交換 犬の散歩
板東隆之
総務部 施設長
コメント/初めてのインタビューでとても緊張しました
佐藤 弦(所属:NPO法人タダカヨ)
2013年から10年介護業界(通所介護、訪問入浴、ショートステイ)で働き
ショートステイでは介護記録、SNS、ICT、ビジネスチャットの導入・運用を担当
現在は、タダカヨのライターとして活動中。
好きなものはネコとカレーライス。
NPO法人タダカヨ
「ITを上手に使って、お金をかけずにより良い介護へ」のビジョンの元、介護業界のIT活用を支援するNPO法人です。
https://mmky310.info/