【社会福祉法人かなえ福祉会 特別養護老人ホームすないの家千種(愛知県名古屋市)様】の事例インタビューです。
●本コーナーでは「無料もしくは低コストのITを使って、お金をかけずに介護をより良くする活動」を行っている「NPO法人タダカヨ」さんにご協力頂き、「介護ICTに関する理解」と「介護職の知見」を活かした、ケア樹ユーザーインタビューを実施して頂きました。
2011年に社会福祉法人かなえ福祉会を設立。特別養護老人ホームの運営。保育事業へと展開を広げ、名古屋市内に保育園を開設。
介護施設ではいちはやく技能実習生の受け入れをはじめており、監理団体として活動すべく公益社団法人国際人材研修機構を設立。さらに特定技能外国人人材の就業支援のためヒューブル株式会社を設立。
介護事業との連携を踏まえ、処方箋薬局、訪問マッサージ事業をグループ化を行い幅広い事業を展開。多様性を尊重できる豊かな未来へを活動的に作っている社会福祉法人です。
今回は、ケア樹の導入の背景や、その成果について、かなえ福祉会すないの家 千種(施設長)南部様・すないの家 千種(介護主任)柳川様にお話を伺いました。
本日はよろしくお願いします!
幅広い事業所を展開されている法人様という事ですが、ずばり、ケア樹を導入しての成果を教えてください。
「1年で10箱の段ボールがケア樹を導入してなくなりました!」
10箱!すごいですね!
以前は、利用者1人1枚の紙が1日ごとに必要だったのですが、そうすると1年間にダンボール1箱が各(8つ)ユニット+事務関係(2つ)の計10箱の段ボールが出るということになるんですね。
それの保管が大変で…
紙の保管をクラウド管理することでペーパーレスになり、日々の業務(ファイリング・検索)時間も減りますね
これは紙で記録を書く・保管している事業所のみなさんに教えてあげたいです!
すばらしい成果のお話しありがとうございます。
次に実際の導入に当たって、工夫した点などはありましたか?
ケア樹を最初からスタッフが使えたのですか?
ケア樹の方から契約前の段階でデモ機の使用・勉強会をしてもらいました。
人数こそ少なくても、勉強会を何度も行って頂いたことは、始まる前から機械に触れることができ、私たちにとってもありがたかったです。
※ケア樹Freeは現在、本契約前に「トライアル版」という本契約同等の機能を備えた環境で最長2ヶ月ご利用可能です。事業所規模が大きい場合、6ヶ月以上提供することもございます。
トライアル版利用期間中にケア樹(営業やサポートチーム)が、事業所様へ操作説明を繰り返し導入支援をしていきます。
導入したのに「アレ?思ってたのと違う」なんてことも…ある中で、導入前からデモとして使用できるのは良いですね!
次にスタッフからの「導入時の声」を教えてください。
外国人スタッフは、問題なく使用されたのですか?
技能実習生と特定技能の外国人合わせて50名〜60名がいる中で若い子が来るのでタブレットへの抵抗はなく、ケア樹を使用しています。
紙だと個人で表現が違い・字のキレイさに違いがあり理解が難しかったのですが、ケア樹(タブレットでの電子記録)で定型文を採用することでこの問題が解消されました。
あと、別ユニットにヘルプに行った時にそのユニットでの記入という考えがなくなり、自分のユニットに戻ってから記録の入力ができる。かつ記録を確認することができるという利点もあり導入当時は「残して欲しい」と言う意見もあったんですけれども、少しずつケア樹に移行していき、6ヶ月で、紙をなくしていきました。
紙だとそこの場所にいないと書けない。持っていけないなんてこともありますよね。
導入前後でなくなった紙媒体の物って何かありますか?
申し送りノート、バイタル表はなくしました!
紙を減らすことで業務時間の軽減につながりその時間を利用者に関われることができますよね。
次に介護主任・リーダーの立場からケア樹を導入して成果はありましたか?
月末業務ですかね。
月末に毎回、印刷をして確認、印鑑を押す。
リーダーがファイルに閉じたものを主任が確認、印鑑を押す。
この流れと時間がケア樹を導入するで「月に3時間〜5時間」の業務削減になりました。
毎月の月末業務が5時間なくなるのはスゴイ!
その分、違ったことに充てられますね!
利用者情報を印刷する際もリーダーがやっているのですが支援の変更があるたびに書き直しをしていました。
自分の夜勤の時に書いて、確認して、印刷、印鑑を押して、ファイルする。
月末に1度では終わらず月に数回に分けてやることもありました。
いや〜お疲れまです。
その一連の積み重ねがケア樹を導入して改善できたのは素晴らしいですね。
リーダーの立場で毎月、月末業務を行っている事業所に教えてあげたいです。
本日はお話しありがとうございました。
ケア樹を導入することにより、ペーパーレスに加え、幅広い人材(外国人・リーダー層)に成果があるお話しでした。
南部さん、柳川さん、貴重なお話をありがとうございました!
南部小百合
すないの家千種 施設長
2012年入社 訪問介護のサービス提供責任者~グループホームの管理者~特別養護老人ホームの施設長。好きな人はアルフィー、コブクロ、石川遼。
柳川淳子
すないの家千種 介護主任
2017年入社 特別養護老人ホームすないの家千種で介護主任として働いています。
シフトに入りながら、新人職員や外国人スタッフの教育指導を行っています。
モットーはよく寝てよく食べること。夢はイルカと泳ぐこと(心は乙女)
佐藤 弦(所属:NPO法人タダカヨ)
2013年から10年介護業界(通所介護、訪問入浴、ショートステイ)で働き
ショートステイでは介護記録、SNS、ICT、ビジネスチャットの導入・運用を担当
現在は、タダカヨのライターとして活動中。
好きなものはネコとカレーライス。
NPO法人タダカヨ
「ITを上手に使って、お金をかけずにより良い介護へ」のビジョンの元、介護業界のIT活用を支援するNPO法人です。
https://mmky310.info/