【株式会社縁寿(福島県郡山市)様】の事例インタビューです。

●本コーナーでは「無料もしくは低コストのITを使って、お金をかけずに介護をより良くする活動」を行っている「NPO法人タダカヨ」さんにご協力頂き、「介護ICTに関する理解」と「介護職の知見」を活かした、ケア樹ユーザーインタビューを実施して頂きました。

2019年に株式会社縁寿を設立。グループホームにてケア樹を活用しつつ、人とのご縁を大切にし、いつも感謝と思いやりの心を忘れずに、お客様も社員も共に楽しく年を重ねていけるようなライフパートナーを心掛けていきたいと熱い思いを持たれている佐藤さまにお時間を頂きました。

今回はケア樹を導入した時のハートフルなエピソードをご紹介致します。

縁寿様の写真
佐藤 弦さん
佐藤 弦さん
(タダカヨ)

本日は株式会社縁寿 代表取締役 佐藤様よりケア樹を導入のお話しを頂きます。まずは電子化に取り組んだ背景を教えていただけますか。

佐藤様
佐藤様

2つあります。
1つ目は、SDGs推進のためです。私は、介護事業が社会福祉事業所として地域に何かお手伝いするものだと考えています。私のいる福島県郡山市ではSDGsを推進していまして、その中で何かできないかと考え、ペーパーレス化に取り組んでいきたいと思いました。

2つ目は、災害対策のためです。以前は自社でサーバーを持っていたこともあったのですが、災害対策として事業を継続するための手段の1つ(BCPの一環として)新しいものを取り入れようした背景があります。

佐藤 弦さん
佐藤 弦さん
(タダカヨ)

SDGs(ペーパーレス化)、災害対策の観点から電子化の考え、すばらしいです!

佐藤様
佐藤様

災害って聞くとみなさん、色々と思うことがあると思うんです。
私の関連会社、近隣の事業所も災害があり避難をした経験があります。

その時に「サービスの質を落とさない」と考えた時にもし、私たちに何かあっても情報を誰かに渡せれば、お客様の思いは守れるんじゃないかと、だからここで電子化するんだという思いから本格的に導入を決めました。

佐藤 弦さん
佐藤 弦さん
(タダカヨ)

紙での保管だと災害時に修復が難しくなってしまうケースもあるかと思います。その点、電子記録は保管場所が物理的ではないので有事の際の情報共有に適している。電子化することで今後起こりうる事態のリスクマネジメントにも繋がります。災害が多い地域・事業所のみなさまに是非、このお話を聞いてケア樹を検討してもらいたいです!

そんな中、導入当時はスタッフからは何か声はありましたか?

佐藤様
佐藤様

当時、今もですけどうちの平均年齢高いためか、タブレットやパソコンを使うというのに「ええ〜」という声もあったのですが、いざ慣れてくると早いものだったと思います。

ケア樹を使用している様子
ケア樹を使用している様子の写真
佐藤 弦さん
佐藤 弦さん
(タダカヨ)

なるほど。導入時は声があったが動き出すと早かったと…
その中で導入時、工夫した点はありますか

佐藤様
佐藤様

2つの選択肢を与えたことですね。
切り替えたからケア樹で全部やるとはせず、難しい人は「今まで使ってた紙でも書いてもいいよ」と言いました。

紙と併用してケア樹を活用している様子
ケア樹を使用している様子の写真2
佐藤 弦さん
佐藤 弦さん
(タダカヨ)

大事ですよね。「導入したから全部電子化で!」
ノートも紙やめてって言うと、現場スタッフが大変になってしまいますよね。2つの選択肢を持たせることは電子化へ切り替える時のポイントだと思います!

では次の質問です。ケア樹を導入して職場がどのように変わったかを教えてください。

佐藤様
佐藤様

ケア樹の導入をきっかけに、ケア樹の活用がスタッフ間の「共通の関心事」になりました。
スタッフの中にはローマ字入力が難しいスタッフもいたのですが、それを他のスタッフがA3の紙にタブレットのキーボードを書いてきて
「ここを押すと”あ”が出るよ!」「w a で”わ”になるよ」を教えながら入力してたことですかね。
教える方も教わる方も大変だったと思うんですけど、それを見た時は感動しましたね。

佐藤様写真
佐藤 弦さん
佐藤 弦さん
(タダカヨ)

ケア樹がスタッフ同士のコミュニケーションツールになってますね!!
状況が目に浮かぶ素敵なお話しです。
スタッフ同士で教え合うことで会話が生まれコミュニケーションが生まれる。そこからケアや情報共有などに発展していきますよね!

佐藤様
佐藤様

人間関係の問題ってどこにでもあると思うんです。
ぎこちなくやっているスタッフ同士も共通の課題があると話したりするんですね。
そこからあまり話さなかったけど、話すようになったりしていったのは、
ケア樹を導入してよかった点です!!

佐藤 弦さん
佐藤 弦さん
(タダカヨ)

紙でのコミュニケーションではこうはならなかったと思います。
電子記録にすることによって共有課題が生まれ、それをスタッフみんなで解決した。
ケア樹がコミュニケーションツールになった瞬間ですね。

佐藤様
佐藤様

夢や目的を持たせるのは会社・上長の仕事だと私は思うんです。
すべてロボットってわけじゃなくて最終的に命を吹き込むのは人間だって私は思っています。

佐藤 弦さん
佐藤 弦さん
(タダカヨ)

佐藤様の思いがつまったハートフルなお話し、ありがとうございました!
人と人とのコミュニケーションがあってケア樹が活きてくる。そんな内容でした。
佐藤さま、ありがとうございます!

■佐藤様のプロフィール
佐藤様写真

佐藤 拓也(さとう たくや)
所属:株式会社縁寿(カブシキガイシャエンジュ)
〒963-8021 福島県郡山市桜木一丁目12番地7号
役職:代表取締役

【実績】現在から過去3年
1・2019年 令和二年豪雨災害による熊本に物資等の支援
2・2021年 災害時における地域との防災協定締結
3・2021年 郡山市内のサッカーチームへ協賛
4・2021年 日本遺産認定 一本の水路 ブランド認証
つながる灯!ユニバールガイド!!
5・2022年 SDGs推進への取り組み活動に対して郡山市から感謝状
6・2022年 経済産業省及び厚生労働省の認定による
健康経営優良法人(中小規模法人部門) 認定

2024年度ビジョンの年を重ね続けられトータルケアビジネスの創造により時代の先頭に立ったクオリティーリーカンパニーへ
2029年度ビジョンのトータルケアビジネスを世界に発信し時代の先頭に立ったリーディングカンパニーへ
私たちは一瞬の縁を重んじ真心込めたケアを通して笑顔で生活が送れるようサービスの提供と社会づくりに取り組みます。

■インタビュアーの佐藤さんのプロフィール
写真 佐藤 弦

佐藤 弦(所属:NPO法人タダカヨ)
2013年から10年介護業界(通所介護、訪問入浴、ショートステイ)で働き
ショートステイでは介護記録、SNS、ICT、ビジネスチャットの導入・運用を担当

現在は、タダカヨのライターとして活動中。
好きなものはネコとカレーライス。

NPO法人タダカヨ
「ITを上手に使って、お金をかけずにより良い介護へ」のビジョンの元、介護業界のIT活用を支援するNPO法人です。
https://mmky310.info/