【株式会社ダイフク(大阪府堺市)様】の事例インタビューです。
●本コーナーでは「無料もしくは低コストのITを使って、お金をかけずに介護をより良くする活動」を行っている「NPO法人タダカヨ」さんにご協力頂き、「介護ICTに関する理解」と「介護職の知見」を活かした、ケア樹ユーザーインタビューを実施して頂きました。
大阪府堺市にて高齢者専門の給食サービスを提供する会社として創業し、地域に必要とされるサービスを創造しながら、介護施設の運営、訪問看護・介護、在宅鍼灸マッサージ。
さらには保育事業や飲食店運営成長を続ける株式会社ダイフク
今回は、常務取締役 谷野様よりケア樹の導入の背景や、その成果について、お話を伺いました。
本日はよろしくお願いします!
はじめに現在ケア樹を導入している事業所、人数を教えてください。
介護付有料老人ホーム2棟スタッフ30人で使用しています。
ありがとうございます。
次に介護記録にした背景をお話しください。
会社として訪問介護がはしりだったんですが、その時に字の書き間違いが大変だった話や、あと5、6年前から外国人雇用の方を進めていまして、手書きよりも電子化、さらには音声入力や翻訳機能を入れてしまえば記録がしやすいというのがきっかけです。
※現在は特定技能2名、留学4名(介護の専門学校を卒業・在学中)の計6名
外国人雇用が進んでいく中で「日本語を書く」ということにハードルがあったりしますが、ケア樹のように見やすく・使いやすいデザインだと入力時間も短い時間で済みますね。
他の介護記録よりケア樹のデザインは使いやすいと感じましたか?
パッと見て画面が大きく分かりやすいのが良いですよね。
スタッフの中には年配スタッフもいる中で、紙から電子化にした時にそれだけでも嫌がるところを細かいデザインだともっと嫌がると思うんです。
たしかに。紙から電子に切り替える時に便利だからと言って細かい機能が小さくあると
ちょっと抵抗感ありますよね。その点ケア樹は画面が見やすく使いやすいですよね〜
次に実際の導入での工夫した点などはありましたか?
みんな「いやや」から始まるんです笑
はじまりますよね~笑
「見えへんし、いやや」からレクチャーが始まりました。
その反応が、どうやって変わっていったんですか?
音声でもできるやん!1回入れておけばまた出てくるやん!(iPadの予測変換機能)
手書きで書かなくていい楽さが勝ってきたという感じです。
”楽さ”って大事ですよね〜
いまさら紙には戻してほしくない〜!言うてます笑
すごいですね〜
介護記録を導入していない事業所さんの中には「紙の方が楽」と思っている事業所もあるともいますが、様々な機能を使うことで業務が楽になることってあると思います。
ケア樹は使いやすいので楽さを実感しやすいですよね。ありがとうございます。
では次に「導入の成果」を教えてください。
援助記録を紙だと残って書いていたのですが今では、ほとんどなくなりました!以前は、人によってですが「夜勤明けだけど昼まわっても残っている」なんてこともありました。
ケア樹を導入して夜勤明けの残業時間が1時間〜1時間30分ほど削減に繋がりました。
日勤帯については現在ほとんど残っていないと思います。
※スタッフ、日々の業務により変動あり
大事ですよね〜
紙だと「終わってから残ってやろう」となってしまう人って多いですよね。
結果、習慣になり無意識に残業が増えるなんてことも、あるあるかと思います。
(後で特記事項が書きやすいため)しておくことがあったがケア樹導入でなくなった
他にケア樹を入れて良かった点とかありますか?
ハンコですかね!
ハンコ!だいぶ、なくなりましたか?
ちなみに何にハンコを押していたんですか!?
申し送りノート、会議録、研修記録に見たらハンコを押してました。
押せる時はいいんですけど、押せなかった時は仕事終わって押したり、ただ別のスタッフが使っていると押せなかったりでちょっとのことなんですが、塵も積もれば山となるですよね〜
手書きの時って「書かなあかん」という気持ちに陥ってしまうんです。
結果、援助が短くなるんです。
わかります。わかります。なんでそんな書いてるの?
その時間あれば、援助や援助の準備・声かけができるよね…
大事なのは「紙より援助」なんですよね
大事なのは「紙より援助」なんです。良い言葉ですね。
ケア樹の導入で援助に集中できる環境になったことは大きいですね。
ダイフクさんのケア樹の活用方法は介護記録を導入していない紙とハンコを使っている事業所へ刺さるお話しだったと思います。
谷野さん、お時間頂きありがとうございました!
ありがとうございました!
所属:株式会社ダイフク
〒599-8247 大阪府堺市中区東山43-1
役職:常務取締役
【仕事は楽しんだもの勝ち!】を念頭に、介護福祉士の専門学校を卒業後、老健・特養・在宅・有料老人ホームを経て現在に至る。
佐藤 弦(所属:NPO法人タダカヨ)
2013年から10年介護業界(通所介護、訪問入浴、ショートステイ)で働き
ショートステイでは介護記録、SNS、ICT、ビジネスチャットの導入・運用を担当
現在は、タダカヨのライターとして活動中。
好きなものはネコとカレーライス。
NPO法人タダカヨ
「ITを上手に使って、お金をかけずにより良い介護へ」のビジョンの元、介護業界のIT活用を支援するNPO法人です。
https://mmky310.info/